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問題と解答

問題の種類:過去問復習

問題.0007-5第156回日商簿記3級の試験の5精算表

問題

決算整理事項が9つあり、その結果の当期純損益と合わせて、9取引と全体の計算だけ、という受験生にとっては、極めて効率の良い出題です。
ただ、9つの中、1つでも間違えると、当期純損益額に影響するので、慎重に転記と計算をしましょう。
この出題者は、次回もこのように、比較的整理事項数が少ないものを出題すると思われます。
「精算表」は「試算表」とは異なり、出題される取引の内容は限定されます。
皆さんが参照なさっている参考書の「決算整理事項」に関する解説をよく理解し、過去問を10回分解けば、30分で30点取れるようになります。
以下、解説欄へ。

解答

1.「仮受金」が「前期に貸倒損失として処理した売掛金」という、引っ掛けに注意しましょう。以前私は、この出題者は、新しもの好きだ、と申し上げましたが、その一端がここにも表れています。この取引を「売掛金」として処理をすると、「当期純損益」額まで間違えますから、要注意です。
2.「発送費」を毎月末に「未払金」で計上するのは、実務上も当然の処理です。
「決算整理前残高試算表」には、「未払金」勘定がなく、解答欄には「未払金」勘定があらかじめ載っています。
親切な出題者ですね。(過去、このような出題の場合には、勘定科目欄が(   )でした。
未払費用と未払金の区別をしっかりと理解しておきましょう。
8.仮払金が4月と5月の家賃であったことが判明。この正解が「前払家賃」か、「前払金」か、判断が分かれるところです。日商簿記1級の合格者10人に聞くと、恐らく7人は「前払金」と答えるでしょう。
微妙ですが、解答欄には「(  )家賃」という勘定科目しかないので、今回は「前払家賃」としましょう。
9.「仮払法人税等」という、新しいものが出ました。実務上、「法人税の中間納付」というのがあり、前年度分として納付した税額の半分を、11月中(3月末決算の企業)に納付します。前年度分として納付した法人税額は¥1,300,000であったという事が推定されます。今年度の納税額は、¥850,000ですから、随分と業績が悪化したものですね。
出題者は、恐らく「コロナ禍」での業績悪化、という事を念頭に置いたのでしょう。余裕がありますね。

解説・補足

ファイルダウンロード(Excel)
「経過勘定項目」の4「未払費用」
解説のダブりを避けて、今回は、7/31に借入金の元利合計を現金で返済した取引に関して解説します。
この取引の仕訳は、
月日 借方   貸方
  勘定科目名 金額   勘定科目名 金額
7/31 支払利息 29,200   現金 1,029,200
  手形借入金 1,000,000      
上記のようなものです。
「支払利息」勘定欄の借方に¥29,200を記入します。その時、すでに貸方に¥19,440が記入されています。
これは、期首に、「未払費用」(未払利息)から振り替えた金額で、「前期が負担すべき支払利息」という意味です。
これ以上、「経過勘定項目」に関する解説は致しません。
次回からは、日商簿記3級の試験の範囲にある「勘定科目名」とそれをどのように表現するかに関して解説します。
例「小切手を振り出して」支払った。