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問題と解答

問題の種類:過去問復習

問題.0007-2第156回日商簿記3級の試験復習2.

問題

第2問について
「精算表」後の「決算書」を仕上げる作業は、当講義で仕訳・転記を何回もやりました。
仕入、買掛金の仕訳よりは、多少難しく感じるかもしれません。
しかし、各勘定科目名の性格(内容)をきちんと理解していれば、解ける問題です。
①損益計算書に属する勘定科目の残高を「損益」に振り替える(集約する)。
②「損益」勘定の残高を「繰越利益剰余金」勘定に振り替える。
③貸借対照表に属する勘定科目の残高を「次期繰越」勘定に振り替える。
上記3つを徹底して訓練してください。
朧気(おぼろげ)ながらもわかるようになります。
以下「解答・解説」欄へ

解答

ここで、「純資産の部」に関する勘定科目の整理を「左か右か」(借方か貸方か)に重点を置いて解説します。
純資産の部に現れる勘定科目は、3級の範囲では、「資本金」、「利益準備金」、「繰越利益剰余金」の3つだけです。
いずれも右側に現れます。
この3つの勘定科目の残高が増減する取引は限られています。以下の説明はいずれも「日商簿記3級の試験の範囲内では」の注意書きがあるものとしてください。
「資本金」:設立時に借方が現金か預金(なぜか当座預金)、貸方資本金。設立後に「増資」という行為を行ったときは、借方が現金か預金、貸方資本金。増加するだけで、減少する取引は現れません。
「利益準備金」:株主に対して配当をした場合に、その配当金額の10%を「利益準備金」に振り替える。
        借方 繰越利益剰余金 貸方 利益準備金。
        増加するだけで減少する取引は現れません。   
「繰越利益剰余金」:
 ①株主総会で株主配当決議が可決されたときに「未払配当金」を貸方に計上します。そこで、「借方」に繰越利益剰余金勘定を記入します。(繰越利益剰余金の減少です。)
 ②決算時、当期の損益が赤字であった場合には、「損益」勘定の借方から、繰越利益剰余金勘定の借方に振り替えるので、繰越利益剰余金は減少します。
 ③決算時、当期の損益が黒字であった場合には、「損益」勘定の貸方から、繰越利益剰余金勘定の貸方に振り替えるので、繰越利益剰余金は増加します。
念のため仕訳 利益が¥1,000,000出た時  借方  損益(または当期純利益) 1,000,000  貸方  繰越利益剰余金     1,000,000
       損失が¥500,000出た時       繰越利益剰余金       500,000     損益(または当期純損失) 500,000

次回は、「試算表」に関して、解説します。

解説・補足

ファイルダウンロード(Excel)
この欄では、「経過勘定項目」の開始仕訳等の解説を続けます。
第153回日商簿記3級の試験の第2問で、この「経過勘定項目」に関するものが出題されています。理解していれば、5分で10点稼げました。

今回は、「未収収益」に関して学習します。「前払費用」と同じく、資産に属する勘定科目です。
なぜ、「資産に属する」のか?読んで字のごとく、役務を提供したのに、未だ貰っていない収益だから。(売上に対する売掛金と同じものだと理解してください。)
添付するエクセルシートを参照してください。
今回朱記したT型勘定について、解説します。
左側にある「未収収益」勘定は、日商簿記3級の試験における約束事で、4/1に貸方(受取地代)¥10,000と処理し、残高は4/1現在でゼロになっています。
その右にある「受取地代」勘定に借方に4/1((未収収益)¥10,000と記載されています。なぜ、収益に関する勘定科目(「売上」と同じグループです)
の借方にいきなり数値が入るのでしょう?売上勘定にいきなり返品が入るようなものです。
その理由は、日商簿記3級の試験の出題に関する決め事があるからです。
何が何でも期首に経過勘定項目の残高をゼロにしろ!との至上命令があると、思いましょう。
個の朱記した「受取地代」勘定では、5/31貸方(現金)12,000との記載があり、後払いの地代1年分¥12,000が入金された、と取引が書かれています。
この5/31の記録を見て、受取地代として¥12,000の現金を貰ったけれども、その内の¥10,000は、前期分の功績であった、という事がわかります。(現金勘定の5/31借方を参照してください。)
以上で、「未収収益」勘定に関する解説を終わります。
次回は「未払費用」についてです。