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問題と解答

問題の種類:新決算整理

問題.0006-3決算整理3負債に属する勘定科目の種類

問題

問題1.
「決算書」で貸倒引当金と減価償却累計額を貸方に記載しないで、なぜ借方に△をつけて表示するのでしょうか?
問題2.
経過勘定項目(未収収益、前払費用、前受収益、未払費用)の残高が通常借方・貸方のどちらに発生するか、現金勘定と関連付けて、説明しなさい。

解答

解答1
貸借対照表の負債の部に記載される(つまり、通常貸方残高になる)勘定科目には2種類あります。
1つは、例えば「買掛金」のように、将来、必ず現金・預金で返済しなければならない勘定科目です。
極論ですが、今日、企業が倒産したら、直ちに支払う義務が生じます。(期限の利益を失うので)
もう一つは、例えば「貸倒引当金」のように、将来、他人に対して支払う義務がない勘定科目群です。
また極論ですが、今日、企業が倒産しても、売掛先に対して「貸倒引当金」を支払う必要はありません。
このように、負債の部に属する勘定科目で、将来第三者に支払う義務がない勘定科目群を「評価性負債」と呼んでみましょう。(会計学上は、「負債性引当金」と「評価性引当金」という文言を使って解説します)
日商簿記3級の試験に出題されるこの評価性負債に属する勘定科目は、貸倒引当金と減価償却累計額の2つです。
この2つは、評価性負債ですから、関連する資産勘定の控除科目として、△をつけて借方に記載します。
解答2.
前払費用:前に支払った費用。つまり「役務の提供」(例えば借入金)を受ける前に現金を支払った金額のこと。
したがって、その金額内の「役務の提供」を受けても現金を支払う必要はありません。現金先払いだから、前払金と同じように借方に発生します。
前受収益:「役務の提供」をする前に、現金を受け取ってしまった金額。将来「役務の提供」をしても、お金をもらえない金額。前受金と同じ性質なので、貸方に発生します。
未払費用:「役務の提供」を受けたにも関わらず、現金を支払っていない金額。(もちろん、後払い等の契約があるので、悪いことをしているわけではありません)。そこで、将来「役務の提供」を受けなくても現金を支払わなければならないので、未払金と同じく貸方に発生します。
未収収益:当社が「役務の提供」をしたのに、未だ現金をもらっていない金額。将来、「役務の提供」をしなくても貰えるので、未収金と同じように借方に発生します。
上記4つの中、前受収益と前払費用が発生したときの仕訳を相手勘定「現金」でやってみます。
借方   現金   1,000  貸方  前受収益  1,000
     前払費用 1,000      現金    1,000