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問題と解答

問題の種類:仕訳

問題.156-1-4第156回第1問の4

問題

オフィスとしてビルの1部屋を1か月の家賃¥200,000賃借する契約を結び、1か月分の家賃、敷金(家賃2か月分)、および不動産業者への仲介手数料(家賃1か月分)を現金で支払った。

解答

解答
借方  支払 家賃  200,000   貸方  現金  800,000
    差入保証金  400,000
    支払手数料  200,000

解説
①まず、借方・貸方に関して:比較的易しい問題です。すべてを「現金」で支払ったので、現金が減少します。
 現金が減少する取引は、貸方に「現金」を記入します。残る勘定科目は全部借方で処理します。
②出題文中に、「敷金」と「仲介手数料」という日本語が出てきます。この2つを、簿記上で使用される文言(会計上の
 勘定科目)に変換する必要があります。仲介手数料は「支払手数料」だと容易にわかるでしょう。敷金は「差入保証
 金」という勘定科目を簿記では使用します。「敷金」という簿記上の勘定科目が使われることは多くありますが、こ
 の出題に関しては、記載された候補勘定科目の中に「敷金」がないので、「敷金」と解答すると誤りとなります。
③念のため追記しますが、「差入保証金」は契約解除の際に、原則として戻ります。そこで、借方に記載されますが、
 費用ではなく、資産に属する勘定科目です。
 

解説・補足

蛇足?1
関西にお住まいの方は、敷金が2か月分?と、その少ないことに驚いたことでしょう。
敷金に関しては、関西と関東で大きな違いがあるようです。
敷金・礼金・仲介手数料の家賃に対する比率は
関東では2・0・2とか2・1・1とかで
関西では6・2・2とか4・1・2とかと、関東関西で大きな差があるようです。
その代わり、月額の家賃だけを比べると、関東人が驚くほど、関西の家賃は低く設定されているようです。
蛇足?2
差入保証金はか契約解除の際に戻る、と解説しました。
これは、原則として「戻る」契約になっている、ということで、実務上は容易に全額が戻ることは少ないと思ってください。
もし、皆さんが、不動産の賃借担当になったら、賃貸借契約書を隅から隅まで隈なく読み、損をしないように留意しましょう。特に注意する点は、①契約解除の通知②原状回復です。
①契約解除の通知は、必ず「内容証明」郵便で送付しておきます。言った、聞いていない、の争いを避けるためです。
②原状回復:オフィスを借りて使用しますから、借りた物件が多少は痛みます。どこまでが許容範囲かを借りる際にはっきりさせ、その内容を書面にして保存すると解約時のトラブルを防ぐことが出来ます。